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次作に向けて(ついでに『犬狼都市』追想)

ねずみの三銃士@松本に続いての新宿梁山泊『唐版・犬狼都市』観劇

、、、なんと濃い11月であっただろうか

思考停止気味だった我が"芸脳”も大いに刺激を受けたのか、帰郷後の二週間の引き籠り(残りあと少し)の間にムクムクと、、、
いや、今はまだジワジワと、であるが少しづつ構想が膨らみかけてきたようだ

とはいえ再始動に向けての悩みは尽きぬもの

コロナ?いやそんなものはどうでもいい

どうでもいいなどと書くと怒られそうだがそれ以上に目の前に立ちはだかる壁、それは人材不足という現実問題、、、

演劇に関わる人が居ない、、、いや、居ないわけではなく足りない、圧倒的に足りない

運よくここ数年、若い座組メンバーに恵まれたが、残念ながら何人かは事情があって遠方へ旅立ってしまった

役者でも何でもいいけど、やる気のある若い女性はいても男性でやりたいという人と出会っていない事が何よりも寂しい

この地で活動している劇団がほぼ皆無という事情もあり、そういったモノに触れる機会がないのも一因なのかもしれない

いやもしかして二十代くらいの若い人には(若い人若い人って書きたくないけど若い人なんだからしょうがい)必要のない表現方法なんだろうか

YOUTUBEとかインスタとかTIKTOKとか表現する術は幾らでもあるし、演劇なんて時間もかかるし何より面倒って思うんだろうか

どこかに居ないかなぁ剥き出しの原石みたいな人、、、ってたまに思うけど現実はそうは甘くないのである

だったらやれる人でやればいいじゃん、って言うのは容易い

人が居ないってのはそれだけ出来るモノに限りがあるって事になりかねないから

仮に、二十代の役を倍以上の年齢の私がやってもいい、、、いや、やらせてもらう、とする

コントならそれはまかり通るし、笑いのネタとしてやり切るのもありだろう

気持ちで何とかなる部分とそうでない部分があって、やっぱりそれなりに近い年齢の人にやってもらったほうがいいのでは、とか思ったりしてしまう

話は変わるが『唐版・犬狼都市』の主役を演じた宮原 奨伍さん

二枚目なのにフニャフニャした独特の喋り方(そういう役柄なんだろうが)が妙にハマっていて混沌とした世界において毒気たっぷりな役者陣の中で唯一清涼感溢れるというか汗が汗として感じられる不思議な魅力があったのだが、ふと思い出したのがかつての梁山泊における近童弐吉さん

今でこそ年齢を重ねた渋い役者さんではあるけどその昔、初めて梁山泊で観た弐吉さんは堂々たる二枚目であった

宮原さんよりは尖がった感じはあったし独特の色気があった分、アングラ臭は強かったのでそこは状況劇場出身たる由縁だろうか

そんな弐吉さん、いつ出るかいつ出るかと思った後半にようやくのチョイ出演
劇中で「あの役は俺が演じるはずだったけどスケジュールが合わなかった」などと自虐ネタのような台詞があったけどまさしくあの役は昔だったら近童弐吉が演じていたんだろうな、と

昔だったら、、、そんな風に書きたくないがやはりその役が似合う年齢というものがあるはず
今、その年齢だからこそやれる役がある、だからこそやってほしい

梁山泊で主役を張る近童弐吉も観てみたいがやっぱりあの役は宮原奨伍で良かったのだ

そんな事を考えると二十代の役にチャレンジしようなんて勇気はとても沸きやしない

というか、本音はそういう人材に出会いたいだけなのかもしれないが、、、

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