「スマホやめますか、それとも〇〇大生やめますか」（〇〇内はあえて伏せてます）

入学式の生徒を前にそう挨拶した学長がいたようですが、まるで我が事のようにドキッとしましたよ何故かと言うとですね

初顔合わせ的な場で私もそれに似た．．．まったく似た．．．いや、もう、そのもの的な内容のコトを言い放ったからなのです



学長のおっしゃったその真意はわかりませんよ、わかりませんけどね、言いたくなるその気持ちはわかるんです

何しろ、どこへ行ってもスマホスマホまたスマホのスマホを覗く人ばかり
右や左の旦那さま、と言うこともなくただただ目元に視線を落とすのみ

そんなに肌身離さず持っていたいならいっそスマホと一体化してしまえよ鉄男みたいに！

と皮肉のひとつでも言いたくなることも多いわけですが、まぁそれは個人の勝手、別段いいんです、よそ見して事故さえ起こさなければね

ただ、それ（スマホ）を稽古場に持ちこんじゃうってのはね、つまりは「公衆トイレ」に「自分のオマル」を持ち込む．．．違うな
「公の集いの場」に「自分の家の電話」という自分の都合勝手なアイテムを持ち込むということなんですよ

仮に、緊急の電話が入るので．．．という事情ならばそれは容認すべき事態だと思うわけですが、そんなことほとんどないですよね？
じゃなきゃメールとかの着信音などで稽古を中断させる必要性なんてまったくないわけです

違いますかね

いや、もはや電話として使ってないから、スマホはネットみたいなものだから

そうおっしゃいますか、へ～え、なるほど

それじゃ言いますがね
そのネットとかをどこでどう使う必要があるんですかね、芝居の稽古中に
他の場面の稽古も見ずに四六時中いちいちチェックするほど今すぐ観なきゃいけないニュースとかあるんですかね、芝居の稽古中に

芝居の稽古に必要なのは動けるカラダ、声を出せるカラダ、そして台本、これだけです

あとはペンとか水とか手ぬぐいくらいあればもう他に何も要らないでしょ

スマホはとりあえずカバンの中へしまっておけばいいのです


．．．とここまで懇切丁寧に説明する必要など無いのは集まった方々の面子を見ればわかるのです

だけどあえて最初に言わねばならない
それほど今は当たり前のようにスマホをつい眺めてしまう中毒患者の何と多い事か．．．

だから最初に、最初だけ言いたかったのです
入学式の学長じゃありませんけどね

そんな親心ならぬ演出心、静かにご理解いただけたら．．．との想いだったのです、はい

だからなのか言わぬともそうなったのかはわかりませんが今はおかげ様で芝居の稽古そのものに集中できる理想的な環境となっております


言ってよかった、とは思ってませんけどね

そんな事に神経尖らせたりジレンマを抱える時間がモッタイナイ

それだけなのです



とはいえ

スケジュール管理とか小道具とか衣装とかの画像検索には便利なんですよねコレが．．．