ケイゾクは血、カラダ

七夕の晩でしたね
会いたい方にお会いできましたでしょうか

僕はというと告知通り、青少年ホームの一室にて黙々と...いや、ベチャクチャと...いや、ペチャクチャ?かな
誰も来ない部屋で独り、ストレッチやら発声やらランニングやらをした挙句、落語のおさらい二席やら聞き手なき朗読やらをして1時間半ほど稽古をしていたわけですがきっと隣の料理教室の奥さま方はなんだろうと思ったのでせうね

そんな具合に彦星もしくは織姫の到着を今か今かと待っていたわけですが予想通り......最後まで独りでした

ケワです...ケワです...ケワです......ケ...


(T_T)


まぁ実際は泣くほどのことじゃありませんが、むしろ自分自身の肉体と声のあまりの出来損ない感に、泣き所はそっちだろ!と
そういう意味では独りでの稽古も自分自身と向き合うという点では意味はあったのです

...面白くはありませんがね、ええ

実は最近、二回ほど劇団パレードライスの稽古場にお邪魔して基礎練習(とエチュード)のようなものを一緒にやらせてもらってますがやっぱりまだまだ体がカタいのを痛感しております

役者としては二年くらいブランクがあるので当然でしょうけれど、やっぱり普段やらないとダメだな、と思いましたね


ブランクといえば深夜に再放送している『王様のレストラン』観てます?

思えば三谷幸喜という名前をちゃんと意識したのがこのドラマだったような気がしますが観たのは久しぶりでしょうか
それにしても何回観てもこのドラマって面白いですよね
確かにファッションとかメイクはちょっと時代を感じるんですけど中身は全然古くない、むしろ今の感覚でも全然いけるってのが流石ですよね

そんな中で思ったんですけど
山口智子と鈴木京香という二人のヒロインが出ているんですがこの二人を見ていてこの頃と今と比べるとある違いに気づいたんです

このドラマの山口智子と最近の山口智子
芸風はほとんど変わっていない(或る意味、凄いことですが)のに最近のドラマでの山口智子は凄く古臭く感じる、というか妙に浮いているんです
片や鈴木京香はというとこのドラマではまだ初々しいさが残る、というか演技力という観方をすればそれほど上手じゃない
それがいい意味で魅力でもあったのですが今や大河ドラマでも存在感を感じさせるほどのベテランの風格、余裕さえ感じる
それも悪くない、というかむしろ彼女のキャリアを見れば当然だと思うわけです

そこが経年の残酷さというか山口智子だけが相当なブランクがあってそれを埋めるだけの何かが無かった、ということなのかもしれませんが、ドラマの役に合っていたかどうか、というのもあるんでしょうね

少なくとも『王様のレストラン』では彼女は適役でしたから

ブランクはそれほど現実的なものなのです

昔やってたから、という意味では感覚はいずれ取り戻せる可能性はあるでしょうが、その為にはそれなりの何かをしないと
天才でもない限り

ということでまた演劇論めいた文章になったので最後はパンクで〆るとしましょうか

NYパンクの祖とも言われる大御所リチャード・ヘル&ザ・ヴォイドイズの名曲『ブランク・ジェネレーション』

今は亡き個性派ロバート・クワインの痙攣ギターに震えてみやがれ!ってんだ








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