まんまろ、な晩に終演

ケワ

2020年02月12日 14:16

KEWAJAP演劇ライブ『まんまろ』、無事に終演いたしました

まずは初日
2月8日(土)でこなる座へご来場下さったお客様、ありがとうございます

当日入場の方も多く、想像以上の客入りに驚くと同時に、窮屈な思いをされた方もいらっしゃるのでは、と不安がありましたがいかがでしたか?
(中には気分を悪くされたお客様もいらしたそうでその後、大丈夫でしたでしょうか、、、)

そして場所を変えての2月9日(日)飛騨古川LittleVillageJr.へお越し下さったお客様、ありがとうございます

高山からお越しくださった方も多く見え、本当に感謝でございます

奇しくも満月の夜、、、心までまんまろに満ちた、かどうかはわかりませんがお楽しみいただけたなら幸いです

この場を借りて、貴重な週末のお時間を割いてご来場下さった皆様に座組を代表して御礼申し上げます

ありがとうございました!

ここからは舞台を彩ったサイリウムの棒と共に回想です(やや散文的)





袖で出番を待つ、、、この感覚、いつ以来だろうか

そんな事を冷静に考える余裕もなかったのは初めての小屋(でこなる座)だからかそれともおよそ三年振りの演者としての舞台だからか

心地よいのか悪いのかよくわらない不思議な感覚、、、何度あっても慣れない、慣れたくない
尋常でない喉の渇きは緊張感の証し、飲んでも飲んでも喉が渇く、、、ってコレ水でなくてお茶やん!喉が渋っ!

そうこうするうちに呼び出しのジングル、舞台の幕開けである(緞帳はすでに開いているけど)




舞台に飛び出ると目の前には真っ白な照明(LEDだから余計にそう感じる)と顔、顔、顔、、、

「演劇ライブ」と称して場所や空間を選ばない演劇を作ってきた当初は思いもしなかった小屋での上演
本格的な照明機材も含めてこれぞまさに「舞台」

そんな舞台上はというと、パンチを敷いていない板だけに躍動感がそのまま足の裏に返ってくる事に不思議な感動を覚える

しかも想像以上の客入り、、、平常心でいられるはずがない

口の中が渇きすぎて言葉が転がらない事に時折もどかしさを感じるがこれも緊張感ゆえの事

数か月前まではとても想像出来なかった経験値少な目の若手二人の堂々たる姿を背に受けて、ようやく幾らか冷静さを取り戻したもののやっぱりどこか気負いのあった初日はこうしてあっという間に幕が下りた





芝居をやり切った実感が薄いまま翌朝、次の地へ

雪がチラつく飛騨古川に降り立つと寒さが倍増するのを感じる

さすがに四度目、勝手知ったる場所とはいえ昨晩とはまるで違う空間、まるで違う舞台設営、ゼロから作るので照明機材も現場仕込み
舞台の広さは前日の三分の一に満たないが、だからといって演ずるのに不安など無い
この為に連日、段取りではない稽古を積んできたのだから何とかするのが演者の役割

とかなんとか言ってるうちにあっという間に時間が過ぎていく

駆け足ギリギリで仕込みからきっかけ~ゲネと終えるともう開場間近
ここは飲食可能なだけに開演前の賑やかさはいつも通りとはいえ、違う意味で緊張感も高まる、、、って結局緊張するんかい!

とはいえこの距離感、この雰囲気は紛れもなくライブ会場の感覚
ダイレクトに伝わる観客の反応、ざわざわした感じも含めてだからこその「演劇ライブ」

あとは楽しむのみ





そうして何とか無事に終演
まさかの二度のカーテンコールの余韻に浸る間もなく撤収

外に出ると空にはまんまろの満月
凍てつく空気も心地よい


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・KEWAJAP改めKEWA者RAP 主宰 ケワフンスケ・記


でこなる座スタッフの皆様、飛騨LittleVillageJr.スタッフの皆様、宣伝広報にご協力下さった皆様
勿論、来ていただいた沢山のお客様に感謝


劇中に登場した宮沢賢治(詩/オマージュ)、そして尾崎放哉(句/引用)そして遠藤ミチロウさん(曲/ヲタ芸)
それぞれに敬意を払って

Respect



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